-菊と和傘-
授与期間)11月1日~30日
帳面にお書入れします
※台紙タイプをご希望の方は窓口にてお伝えください。
初穂料)800円
11月(霜月)になりました。ふと空を見上げると鰯雲(うろこ雲、羊雲と言ったりもしますね)も見られるようになり、陽が落ちるのも早くなりました。段々と秋、そして冬に向かっているのを感じるこの頃。皆さん体調など崩してはいませんでしょうか。
さて11月季節の限定御朱印は、-菊と和傘-を散りばめたデザインにしました。
11月の誕生花として知られる〈菊〉ですが、菊は長寿や不老不死の象徴とされています。古来中国では、菊は長寿の象徴とされ、薬草としても珍重されていたそうです。奈良時代に中国から菊が日本にもたらされ、やがて貴族の間で栽培されるようになり、日本では、平安時代から鎌倉時代にかけて「不老長寿」の象徴として菊が重んじられ、皇族や貴族の間で好まれるようになったそうです。
室町時代には、皇室の紋章として「十六弁八重表菊」が正式に採用され、他の貴族や武士が皇室の紋章である菊花紋を使用することは許されず、皇室の権威と密接に結びついたものとみなされました。これにより、菊の紋は皇室の公式な象徴として広く知られるようになり、現在まで皇室の伝統の象徴として受け継がれているそうです。
現代の〈和傘〉は、実用性よりも文化や観光、芸術としての価値が高まり、国内外での需要が再び高まっているようです。和傘職人による手作りの傘が人気を集め、外国人観光客にも人気があるほか、和傘を用いたアートやインテリア装飾も注目されています。伝統工芸としての和傘づくりは、職人の手によって一つひとつ丁寧に行われており、文化財としての保護活動も進んでいるとのこと。
和傘は、歴史を通して変遷を遂げながら、実用品としての役割を超え、今では日本の文化や美意識を象徴するものとして受け継がれています。
数年ぶりの和傘デザイン、和傘の美しさを表現するために細かく彫っていきました。スタンプ台は色模様の紺青色を。秋らしいデザインと感じてもらえれば嬉しいです。
あっという間に今年も残すところ2ヵ月、11月も皆さんにとって実り多き月になりますように。
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